六甲台1キャンパス ( 主な部局:法学部、経済学部、経営学部、 法学研究科、経済学研究科、経営学研究科、 国際協力研究科 )
六甲台2キャンパス ( 主な部局:事務局、文学部、理学部、農学部、 工学部、人文学研究科、理学研究科、
工学研究科、農学研究科 )
鶴甲1キャンパス ( 主な部局:国際文化学部、国際文化学研究科 ) 鶴甲2キャンパス ( 主な部局:発達科学部、人間発達環境学研究科 )
編集方針
環境報告書の作成に当たって
この環境報告書は、本学の主要なキャンパスにおける2008年4月から2009 年3月までの1年間の環境に関する活動の成果を取りまとめ、「神戸大学環境 報告書2009」として公表するものです。
この「神戸大学環境報告書2009」は以下により作成しています。
参考にしたガイドライン
「環境報告ガイドライン ( 2007年版 ) 」 ( 平成19年6月環境省発行 )
「環境報告書の記載事項等の手引き ( 第2版 ) 」 ( 平成19年11月環境省発行 )
調査対象範囲
六甲台地区
楠地区 ( 主な部局:医学部、医学系研究科、附属病院 ) 深江地区 ( 主な部局:海事科学部、海事科学研究科 ) 名谷地区 ( 主な部局:医学部保健学科、保健学研究科 )
事業年度
平成20年度 ( 2008年4月∼2009年3月 )
発行日
平成21年9月30日
次回発行予定日
作成部署
環境レポーティングWG ( 座長:大学院経営学研究科 教授 國部克彦 )
連絡先
神戸大学施設部施設企画課総務係
〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1 TEL :078-803-5173
E-mail :[email protected]
URL
http://www.kobe-u.ac.jp/report/environmental/2009/
学長のメッセージ
21世紀は「環境の世紀」と言わ れており、いまや環境問題は、新聞 や雑誌、テレビなどのマスメディア によって取り上げられない日はない ほど、我々の身近な問題となってい ます。
産業革命以来の科学技術のめざま しい発展は、社会に豊かさや便利 さ、快適さなどさまざまな便益をも たらしましたが、その反面、温室効 果ガスによる地球温暖化、酸性雨に よる森林や湖沼の汚染、廃棄物によ る有害物質の発生など様々な形で大
きな弊害が生じています。このような環境破壊の中で、地球温暖化の危機から脱却 するために、1997年に京都で開かれた COP3 会議において、京都議定書は誕生し ました。その後、125カ国で批准され、2005年2月に発効されましたが、合意した 先進国は2012年までに基準年と比較して、CO2 を全体で5.2%の削減を目指すこと
となっており、日本の削減目標は6%となっております。
一方、エネルギー消費量の問題も極めてシリアスな状況になってきております。 今後、50年後に地球の人口が約90億人に達するものと推定され、それに伴ってエネ ルギーの需要量も著しく増加し、すべてが日本人並の消費量とすれば現在の必要エ ネルギー量の3-4倍も必要と推算されています。加えて、エネルギー資源の枯渇も大 きな問題となり、こうしたエネルギー消費と環境保全のバランスをどのようにとっ てゆくかが、環境問題におけるもう一方の課題となっております。
このような複雑な課題を解決し持続可能な社会を構築するためには、何よりも 我々一人ひとりの意識及び行動、さらに組織力としての変革が必要であると思いま す。
神戸大学では、この環境報告書に記載されているように、2006年に環境対策に対 する基本理念と基本方針を定めた「環境憲章」を策定し、その方針を基本として省 エネルギー、省資源・リサイクルなどを促進するための環境マネージメントを着実 に実施してきております。特に、2004年4月に従来の水質管理センターを改組し設 立された「環境管理センター」では、実験排水の処理、ゴミの分別などの管理を始 め、教職員に対する環境問題の啓発活動を積極的に行っております。学生の教育に 対しても、本年度から全学共通授業科目として、「環境学入門」が開講されます。 また、本学では、これまで環境問題に関するさまざまな教育や CO2 削減のための
科学的および経営的な見地からの研究や健康被害に関する研究にも取り組んでお り、地域との連携も推進しております。私は、このような多様な学術分野において 活躍されておられる研究者を統合した学際融合研究も推進したいと思っておりま す。今後、神戸大学における様々な成果を世界に発信し、国際社会及び地域社会へ 貢献してゆく所存でございます。
神戸大学長
環境憲章
基本理念
神戸大学は、世界最高水準の研究教育拠点として、大学における全ての活動 を通じて現代の最重要課題である地球環境の保全と持続可能な社会の創造に全 力で取り組みます。
私たちは、山と海に囲まれた地域環境を活かして環境意識の高い人材を育成 するとともに、国際都市神戸から世界へ向けた学術的な情報発信を常に推進 し、自らも環境保全に率先垂範することを通して、持続可能な社会という人類 共通の目標を実現する道を築いていくことを約束します。
基本方針
1. 環境意識の高い人材の育成と支援
大学の最大の使命は人材の育成にあります。
私たちは、地球環境や地域環境への影響を常に意識して行動する人材 を養成するために教育プログラムを絶えず改善し、人文・社会・自然科 学の知見を統合して、環境に対して深い理解をもつ人間性豊かな人材 を国際社会や地域社会と連携して育成することに努めます。
2. 地球環境を維持し創造するための研究の促進
地球環境を保全し、持続可能な社会を創造するためには、さまざまな 課題を克服する研究成果の蓄積が必要です。
私たちは、環境問題に関する個別分野の研究と関連分野を統合した学 際的な研究の双方を推進し、その成果を世界と地域に向けて発信する ことに努めます。
また、このような研究成果を国際社会と地域社会の発展に具体的に結 びつける活動を支援します。
3. 率先垂範としての環境保全活動の推進
地球環境を保全するためには、ひとりひとりの行動が大切です。 私たちは、日々の活動を通じて、環境を守り、エネルギーや資源を有 効に活用し、有害物質の管理を徹底することによって、環境に十分配 慮したキャンパスライフを率先します。
さらに、環境保全活動の情報を開示し、関係者とのコミュニケーショ ンを通じて、継続的な改善に努めます。
平成18年9月26日制定
環境保全のための組織体制
取り組みに関わる体制
本学における環境保全のための組織として、学長の下に環境・施設マネジメ ント委員会、環境管理センターを設置し各学部等と連携しながら具体的な取組 みを行っています。
また、環境報告書の作成は、環境・施設マネジメント委員会、環境マネジメ ント部会の下に教員及び職員で構成する環境レポーティングWGを設置して作 成しています。
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する教育
「環境学入門」開講
経営学研究科 教授 國部 克彦
平成21年度から、全学向けの総合科目として「環境学入門」が開講され る。この科目は、環境管理センターが中心になってカリキュラムを編成し、神 戸大学全体の環境に関する研究をしている教員が講義するものである。本稿で は、学生の皆さんへの情報提供という観点から、環境学を学ぶ意義を考えてみ たい。
21年度の講義担当者と現時点でのテーマは下記のとおりである。
「環境学入門」 ( 平成21年度 後期開講 )
1. イントロダクション 國部 克彦 ( 経営学研究科 ) 2. 環境と生態系 武田 義明 ( 人間発達環境学研究科 ) 3. 環境と人体 堀江 修 ( 保健学研究科 )
4. 環境と生命 星 信彦 ( 農学研究科 )
5. 環境と地域 林 美鶴 ( 内海域環境教育研究センター ) 6. 環境と資源・エネルギー 上田 裕清(工学研究科) 7. 環境と化学 佐々木 満 ( 環境管理センター長 ) 8. 環境と倫理 松田 毅(文学研究科)
9. 環境と経済 竹内 憲司 ( 経済学研究科 ) 10. 環境と法・行政 島村 健(法学研究科)
11. 環境とコミュニケーション 米谷 淳 ( 大学教育推進機構 ) 12. 企業の環境対応 ( 企業担当者 )
13. 神戸大学の環境対応 吉村 知里 ( 環境管理センター ) 14. グループディスカッション等 ( 環境管理センター ) 15. ラップアップ 梶並 昭彦 ( 環境管理センター副センター長 )
内容を見ればお分かりのように、環境学入門は、自然科学系と人文・社会科 学系のテーマが融合する形で編成されている。また、環境を幅広く理解するた めに人体や生命から生態系やエネルギーまで講義すると同時に、法律、経済、 経営などの社会科学分野や、倫理やコミュニケーションなどの人文科学にまで 含めて広範囲に進める予定である。
もともと環境 ( environment ) とは私たちの身の回りのこと一般を指す大 変身近なものであると同時に、地球環境や宇宙も含む大変広大なものでもあ る。倫理的に対応すべきこともあれば、法律で規制しなければならないことも ある。企業の環境対応も急務である。環境学入門では、このような環境を取り 巻く論点を幅広く提供することを目的としている。
からも明らかなように、多くの学問分野にまたがっているだけでなく、大変多 くの考え方や理論が存在する。「環境学入門」では、環境学の幅広さを学んで もらうと同時に、環境という非常に広大な領域に対して、自分自身がどのよう に対処していけばよいのかも学んでいただきたい。そのためにグループディス カッションのような時間も設けるようにしている。
環境学は、このように広大で多様な領域を取り扱う学問分野であり、非常に 複雑である。しかし、世間の環境をめぐる主張はしばしばかなり単純化されて いる。「地球環境は悪化の一途を辿っている。だから大至急対策を打たないと 大変なことになる」という主張から、「環境問題はうそばかり」という批判ま で幅広く存在している。
また、環境問題では、ひとつの環境問題を解決すると、他の環境問題が引き 起こされるというトレードオフの関係も見逃してはならない。たとえば、鉛が 有毒だといって、他の素材に変更すると、その代替金属が希少であったり、機 能が劣化することがある。さらに、環境破壊の原因が人間であったとすると、 人間は自然界の生き物であり、その生き物が自然に行動した結果「環境」が破 壊されたとしても、それは「自然」ではないかという、究極の問題も存在して いる。
このような問題の多くは環境学のさまざまな分野で研究や議論が継続中で、 解答が出ているわけではない。重要なことは解答を学ぶことではなく、解答に 至るプロセスつまり考え方を学ぶことである。環境問題は、これまで毒性や悪 影響がないと思われていた物質が、たとえばフロンガスのように、実は大きな 環境汚染を引き起こす原因であったことが判明することも珍しくないし、その 逆もある。学問の進化によって、解答が変わりうる分野でもある。だからこ そ、現時点での解答だけでなく、その解答にいたるプロセスを合わせて学ぶ必 要がある。
この点は、環境保護が叫ばれている現在において、環境保護とは何を守るこ となのかを考えることにも通じている。高校までであれば「環境を守ること= 善」というように教えられるであろうが、そもそも「環境を守るとはどういう ことか」は正面から論じられることが少ない。ある環境を守ることが、ある環 境を破壊してしまうことは、しばしば発生する。これは大変難しい問題である が、環境を守ることは単純なことではないと理解して、自分の頭で考えること が何よりも重要である。
そのためには幅広い知識が必要である。「環境学入門」は、そのための知識 を提供するための科目である。知識は考えるための素材であり、手段である。 今すぐに役に立たないように見える知識こそ、長期的には役に立つことが多 い。このような知識を提供することこそ、大学の使命である。地球環境問題が 今世紀最大の課題であるということは、世界的な共通理解のようであるから、 環境に関する正しい知識は皆さんが社会で生きていくうえで、不可欠の基盤を 与えてくれるはずである。
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する教育
ESD と教育概念の拡大
人間発達環境学研究科 教授 末本 誠
ESD ( Education for Sustainable Development:持続可能な開発のため の教育 ) は、持続可能な社会づくりに、その担い手の形成という観点からアプ ローチしようとします。その場合の教育として学校教育が重要な位置を占める ことは自明であり、文部科学省は「持続発展教育」という用語に置き換えて学 校への普及を図っています。これに対して神戸大学での取り組みは、主に学校 外で展開する成人教育や社会教育、生涯学習としての ESD の普及を目指して います。今日、教育の場は学校に限られず企業や行政、NPO など幅広い領域 に広がっています。「21世紀は成人教育の時代」であるという、ドミニセの 指摘もあります。学生の進路を考えても、教師になって学校教育の世界に入る 者は全体のごく一部です。ほとんどは学校以外の職場に入り、様々な業務に従 事します。大学のESDで育てるべき人材は、こうした幅広い領域で活躍する SD の当事者です。
学校外の主に成人を対象にする教育 ( これも教育と呼ぶとすればですが ) が 成り立つためには、子供や青年を対象にする場合と違った見方や方法が必要に なります。近年、生涯学習、成人教育の領域が拡大し、国際的に職業や労働に 結びついた成人の学びへの支援をどう進めるかに関心が集まっています。成人 の学習に関する研究が進展し、省察的な学習論や自己教育論などの新しい教育 論が提案されてきています。これらは従来のように、知識の伝達を軸にした教 育の見方を脱して、学習者が自分の人生の意味を自ら発見、構築する過程を重 視します。そこに立ち会う教育的なスタッフは教師のような指導者ではなく、 支援者ないしは伴奏者と呼ばれる新しい指導者です。こうした教育観は、イ リッチの『脱学校論』 ( 1970 ) やフレイレの『被抑圧者の教育学』 ( 1970 ) などによって先鞭をつけられた、前世紀の後半からはじまる教育の世界での パラダイム転換の流れを受けたものです。
ESD の前提にあるのは現在の環境問題ですが、その内容は多様かつ複雑で す。『地球憲章』 ( 2000 ) では、「貧困」「平和」「価値体系」「世界・地 域的文脈での責任」「ガバナンスと民主主義」「正義」「人権」「健康」 「ジェンダー・イクイティ」「文化的多様性」「都市と農村の開発」「生産と 消費のあり方」「環境保護」「生物と景観の多様性に配慮した自然資源管理」 など、幅広い問題があげられています。これは問題の複雑性を示すと同時に、 多様なアプローチの可能性を示しています。現在は3学部での取り組みに留 まっていますが、教育概念の広がりという近年の新しい動きやこうした環境問 題の複雑さを考えれば、ESD は本来、大学全体で取り組むべき課題であると いうべきです。現在3学部には ESD コースが設けられていますが、これを全 学に広げることによって学生がそれぞれの主専門をもちながら、ESD を副専 門として学ぶことができるような仕組みづくりが必要です。
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する教育
自然共生型流域圏の構築を目指した水圏環境工学の教育
工学研究科 市民工学専攻 教授 道奥 康治
近世の工学技術の発展は人類に多大な利便・快適と安全を提供しました. 図-1のように,昔は太陽がもたらす自然のエネルギーと大地が育む自然有機 物によって私たちの生活は営まれ,生活圏の中で物質が循環していました.し かし,産業革命以後,地下に眠る化石燃料を不可逆的に消費して温室効果ガス を排出し続け,大気から無尽蔵に採取される窒素は栄養塩として甚大な有機汚 染をもたらしました.かつての物質循環は閉鎖系から開放系に転じて気圏・水 圏.地圏の環境に大きな負荷を与え,地域から地球規模に至るまでの環境障害 をもたらしています.このような状況の中で持続可能な社会を再び取り戻すた めに私たちは市民工学の教育研究を進めています.
図1 産業革命前後における 資源・エネルギー収支の変化
自然共生型流域圏の構築に関連するカリキュラム事例として市民工学科で は,「市民工学概論」,「水圏環境工学」,「水文学」,「市民工学倫理」など,市 民工学専攻では「陸水域環境」,「流域マネジメント」などを開講しています. 図-2は,流域で展開される社会経済活動が流域システムにおける特異点とし てのダム貯水池にどのように環境負荷を与え,水質障害をもたらすかを水質水 理学に基づいて解説したものです.土木工学科時代の水工学は流体力学を基礎 とする物理学体系だけに依拠していましたが,図-2の仕組みは流れの知識だ けでは説明できません.市民工学科・専攻では水工学から水圏工学への昇華を 目ざしています.流域圏の自然環境要素である水質・生態系を解析するための 化学・生物学の知識,流域を総合管理するためのエンジニアリングデザイン能 力,流域管理に資する社会科学的素養などを教育するためにカリキュラムを構 成し,教育基盤となる研究体系を整備していきます.
図2 湖沼・貯水池における水質現象
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する研究
科学技術振興調整費「バイオプロダクション次世代農工連携拠点」
の紹介
工学研究科 応用化学専攻 准教授 荻野 千秋
平成20年7月、平成20年度文部科学省委託事業である科学振興調整費「先 端融合領域イノベーション創出拠点の形成」に課題名「バイオプロダクション 次世代農工連携拠点」として採択されました。本事業は、「長期的な観点から イノベーションの創出のために特に重要と考えられる先端的な融合領域におい て、産学官の協働により、次世代を担う研究者・技術者の育成を図りつつ、将 来的な実用化を見据えた基礎的段階からの研究開発を行う拠点を形成する」こ とを目的としております。実施期間は原則10年間で、実施規模は平成20年度 から3年間がステージゲート期間であり、中間審査を通過した課題名のみが残 り7年間のプロジェクトに進むことが出来る、厳しいプロジェクトでありま す。
図1 バイオプロダクション次世代農工連携拠点の組織体制
バイオマスから多種多様な物質生産 ( バイオプロダクション ) を行う先端融合 領域が拠点化の研究対象であります。工学研究者は農学研究者と融合を図るこ とで、バイオマスに関する農林関連の知識を深めることができ、農学研究者に とっては化学工学的な反応装置や分離特性及び物質収支に関する概念を共有で きるメリットが大きい所が農工連携の醍醐味であると思います。また、企業研 究者にとっては、大学の有するコア技術による新しい技術の展開が図れるメ リットがあります。具体的には、メンバーの福田、近藤らによって開発され世 界的に高い評価を受けている「菌体触媒」や「細胞表層」に関するコア技術を 発展させ、「化成品原料・次世代燃料」、「バイオプラスチック・バイオ繊 維」、「機能性食品」、及び「医薬品・農薬」分野での物質生産に関わる研究 拠点化を目指し、バイオマスの有効利用に関する拠点を形成していくことであ ります ( 図1 ) 。本拠点では、生物資源の有用物質への変換に関する遺伝子資 源や植物資源など上流 ( 原料 ) からプロセス構築に至る下流 ( 製品 ) までの一 連の領域すべてを網羅する研究 ( バイオリファイナリー研究 ) を対象としてお り、このような研究拠点は国内では本拠点化構想が初めての試みであり ( 図2 ) 、欧米で推し進められているバイオリファイナリー構想やホワイトバイオテ クノロジー構想と比較しても、十分に競争し、勝つことの出来る拠点化の内容 であると考えます。詳しい内容はホームページに順次掲載しております。下記 アドレスを御参照ください。
バイオプロダクション次世代農工連携拠点 ホームページ http://www.org.kobe-u.ac.jp/bioproduction/index.html
図2 バイオプロダクション次世代農工連携拠点の目指す研究領域
「アスベスト被害者のインタビュー」 「阪神地区の被害のマッピング」
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する研究
アスベストによる健康被害についての国際的・学際的共同研究
人文学研究科 教授 松田 毅
尼崎市旧クボタ神崎工場周辺住民の中から、アスベストを原因とする悪性中 皮腫の患者が、市民グループの支援を受け、2005年に名乗り出たことに始ま る一連の出来事は、今も記憶に新しい。アスベストリスクは、製品使用の普遍 性、微小性による不可視性、健康影響の遅延性と病気の深刻さ、社会的対応が 遅れた点で環境リスクの典型の一つである。人文学研究科の教員と大学院生が 作る倫理創成プロジェクトでは、この問題に関し人文学の立場から研究に取り 組んでいる。当事者のインタビューの記録を取ると同時に、地域との関わりを 重視し、関連 NPO や市民団体、行政と多様な研究者・専門家、作家などと連 携し、研究会やシンポジウムを行ってきた。詳細は以下をぜひご参照いただき たい ( http://www.lit.kobe-u.ac.jp/ethics/ )。
この活動の一環として、昨年度から日本学術振興会とフランス ANR の助成 で、アスベスト被害に関する学際的共同研究を行っている。哲学・倫理学者に 加え、複数の機関に所属する、地理学、疫学、社会学、医学、社会工学、日本 史学の専門家が、フランスの場合は、主として職業病の典型である珪肺、日本 の場合はアスベスト疾患について、空間的マッピング、つまり疫学調査や地理 学の手法 ( GIS )を使い、患者の発生状況を地図やコンピュータの画面上に表 現する研究方法と連動する形での研究を以下の4つの軸を設定し、共同して 行っている。
[1] 歴史と文化を異にする、日仏二社会の産業病・公害病の発生に関連する 共通点と相違点を確認し、疾病の近代産業社会における個別性と普遍性とを明 らかにする。
[2] GIS を用いるマクロな自然科学的手法と聞き取りを基盤にしたミクロな 人文学的方法の長短を明らかにしながら、有効な研究法を検討する。
[3] 珪肺・じん肺と環境曝露による中皮腫の事例比較を通して、環境リスク の認識特性を明らかにし、有効なリスク評価とコミュニケーション上の提案を 行う。
[4] 環境リスクに関する自然科学的認識と社会的評価の統合を目ざし、リス クの認識と評価に関する専門家と市民の望ましい協力関係を構想する。
こうした未知の課題に対して、手探りながらも、問題の重要性と手応えを感 じている。
スワンゲーオ寺院周辺のリサイクル店 ごみ集積所で生活する人々
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する研究
アジアにおける循環型サプライチェーン構築の可能性
経営学研究科 准教授 島田 智明
私が追究している研究の一つに、アジアにおける循環型サプライチェーン設立の 可能性という課題がある。循環型サプライチェーンとは、従来のフォワードサプラ イチェーンと、それと物が逆流するリバースサプライチェーンを合わせたサプライ チェーンのことである。フォワードサプライチェーンは、通常、単にサプライ チェーンとだけ表現され、消費者に流れる新製品の供給連鎖のことを指す。それに 対して、リバースサプライチェーンは、消費者が使用を終えた廃棄物の流れであ る。前者では、原材料を製造する川上から、製造業者、卸売業者を通して、消費者 に商品を販売する川下に物が流れるのに対し、後者では、逆に川下から川上に物が 流れるので、リバースサプライチェーンという言い方をしている。
さて、その循環型サプライチェーンが、日本国内だけでなく、廃棄物の越境を基 本的に認めないバーゼル法などを乗り越え、現地政府を巻き込み、アジアという広 い領域で構築できるかということを研究している。日本国内においては、資源有効 利用促進法および家電リサイクル法の施行により、PCや家電を中心とした電気電子 機器メーカが拡大製造者責任のもとでリサイクルを徹底し始めた。一方、アジアに 関しては、リサイクル法を施行している国が限られており、全体的にはリサイクル 活動がそれほど活発ではない。しかしながら、アジアのある工場で新製品が集約的 に作られ、それがアジア各地に輸出されていくように、廃棄される電気電子機器 も、各地域からアジアのあるリサイクル工場に集められて集約的に処理される方が 効率的である場合が多々ある。そこで、日本の電気電子機器メーカがリーダーシッ プを発揮し、アジア各国の事情を考慮しながら、製品の生産から廃棄物の回収そし て再資源化までを、国境を越えてどのように実践していくべきかいうことを追究し ている。
本研究の一環として、以前、タイ人留学生の案内の下、バンコク郊外のノンタブ リー県にあるスワンゲーオ寺院、および、そこからタクシーで15分程度移動したと ころにあるごみ集積所を訪問したことがあり、そのときに撮った写真をここに掲載 している。スワンゲーオ寺院は、仏教国タイで最も尊敬される高僧の一人パヨーム 師がいるお寺で、寄進された不用品を修理して貧困者に分け与えたり安価で販売し たりするリサイクル寺としても有名である。寺院だけでは全国から寄進された不用 品を処理しきれず、それらのごみを買い取り、修理して販売するリサイクル店が寺 院周辺にはたくさん存在する。また、タイではごみが本当のごみになるまでリサイ クルされ続けるということを、タイ人留学生は日本人の私に証明したかったよう で、百聞は一見に如かずということで、ごみ収集車がごみを廃棄する集積所に連れ て行って頂いた。強烈な臭いの中、ごみ集積所に隣接した掘立小屋で生活し、生か せるごみを拾って生計を立てている人々を見ると、アジアで循環型サプライチェー ンを設立することがどれほど複雑で困難かということを改めて認識させられた。
環境に関する教育研究とトピックス
環境に関する研究
核融合と直接発電
工学研究科 准教授 竹野 裕正
エネルギー問題は環境問題と表裏一体の関係にあります。最近の例で具体的 に言えば、石油など化石燃料の燃焼 ( すなわちエネルギーの発生 ) に伴い二酸 化炭素が発生しますが、これは地球温暖化という環境問題をより深刻化するこ とになります。人類にとって欠かせないエネルギーをどの様に発生・利用すれ ば、よりよい環境を維持できるのか、両問題は常に同時に検討してゆかねばな りません。
私の専門である、電気エネルギーの発生 ( 発電 ) について考えます。現在の 技術で、化石燃料の燃焼とは違う手段による発電方法として、太陽光発電や風 力発電、あるいは原子力発電があります。他にも、研究開発中の発電法ならい くつもありますが、ここでは核融合発電を紹介します。現行の原子力発電は、 核分裂という核反応でエネルギーを発生させていますが、もう一つの核反応で ある核融合を使うのが核融合発電です。しかしこの方法は、世界中で50年以 上に渡って研究され、ようやく実用化の一歩手前にたどり着いたところです。 また、発電所の建設には莫大な費用も必要とされたりします。
この様に困難を抱えていても研究が続けられる理由は、実現した際に多くの 利点があるからです。かつては核融合発電の最大の利点と言えば、燃料がほぼ 無尽蔵であることでした。現在では、現行の核分裂型原子力発電で放射能に関 わる問題が深刻になるにつれ、放射能の問題を低く抑えつつ原子力エネルギー を利用できる可能性のある発電法として注目されつつあります。核融合には多 くの種類の反応があります。現在の目標では、最も実現が容易とされる反応が 想定されていますが、この反応では放射能の問題が大きく、核分裂型原子力発 電よりも深刻な面もあります。この他に、実現の条件がより厳しいのですが、 放射能の問題を大きく低減できる反応 ( 先進燃料反応 ) があります。先進燃料 反応による核融合発電が実現すれば、二酸化炭素の排出をともなわず、かつ放 射能に関わる問題を少なくでき、よりよい環境が維持されます。
私の属する研究グループでは、先進燃料反応による核融合発電の実現への一 助になる、直接発電の研究を行っています。直接発電では、取り出したエネル ギーを熱にすることなく直接電気に変えるため、高い発電効率が期待できま す。これは、取り出したエネルギーをより有功に利用し、経済面から発電を実 現し易くします。先進燃料反応の核融合自体、実現ははるか先ですが、直接発 電もまだまだ知見や技術が足りません。環境が厳しくならない今のうちから研 究を進める必要があります。
直接発電の模擬実験で点灯させたランプ
自然科学総合研究棟3号館 太陽電池パネル
C棟発電量表示モニタ
環境に関する教育研究とトピックス
トピックス
再生可能なエネルギー ( 太陽光発電システム )
工学研究科 教授 森山 正和 技術職員 石井 悦子
地球温暖化やエネルギー資源の枯渇が重要な問題となっている現代におい て、太陽エネルギーを利用する太陽光発電システムは有効な対策の一つである と考えられ、普及が進んでいます。
太陽光発電システムには環境面での効果だけでなく、災害などが発生した際 に、非常用自立電源として機能する価値もあります。大規模な災害に襲われた 時には、建物が破壊され多数の負傷者が発生し、電気,ガス,水道,通信など のライフライン機能が停止することも予想されます。そのような際には二次災 害の防止や人命救助のために被災状況や安否確認をすることが重要になり、早 急に災害対策本部を設置し機能させなければなりません。阪神大震災を経験し た後に建てられた自然科学総合研究棟3号館には太陽電池パネルと蓄電池から なる太陽光発電システムが設置され、停電時にも最低限の予想される電気機器 が支障なく使用できるよう電力を供給するシステムが整備されていました。日 常時は発電した電力は全て建物内で使用されており、発電実績はグラフに示す とおりです。
また、教養の講義が多く開講される鶴甲1団地C棟のシステムには、発電量 がリアルタイムで表示されるモニタが併せて設置され、環境学入門の講義内で も取り上げられることになりました。このように環境教育面での効果も期待さ れます。
自然科学総合研究棟3号館発電量 ( 2008年度 )
太陽光発電設置一覧表 (*2009年度予定 )
キャンパス名 建物名 容量(kW)
六甲台2
自然科学総合研究棟3号館 17
工学部本館 4
工学部本館 40*
都市安全研究センター 3
鶴甲1 理科棟 ( C棟 ) 10
深江 総合学術交流棟 10
2号館 10
住吉1 小学校 10
中学校 10
明石
小学校 10
中学校 10
幼稚園 10
大久保 本館 10
合計 154
地域の児童が参加してのビオトープづくり
( 2007年8月 ) 2009年6月現在のようす
環境に関する教育研究とトピックス
トピックス
地域の人々とともにつくるビオトープ
人間発達環境学研究科 教授 サイエンスショップ 室長 伊藤 真之
大学院人間発達環境学研究科の発達支援インスティテュートの一部門として 「サイエンスショップ」が設置されており、地域社会の人々の科学にかかわる 諸活動や、神戸大学学生の主体的研究活動などへの支援を進めています ( 2008年度環境報告書参照 ) 。サイエンスショップの取組の一つに、地域の児 童や保護者、そして学生も参加した小規模なビオトープづくりがありま す。2007年8月、鶴甲の発達科学部構内に、縦1メートル、横5メートルほど の池を整備し、地域の植物などを移植しました。
その後、遺伝子の多様性にも配慮しつつ、神戸市および近隣の地域から採取 したり、譲り受けたりした生物を導入してきました。また、ショウジョウトン ボ,オオシオカラトンボ,クロスジギンヤンマ,ウスバキトンボなどのトンボ 類も自然に訪れ、水中には何種かのヤゴも棲んでいます。ビオトープの周辺で は、学生や教員、ときには地域の小学生がじっと水面を見つめたり、生き物に ついて言葉を交わしたり、よい憩いの場にもなっています。
2009年3月には、地域の子どもたちから参加者を募り、ビオトープの生物 観察会を開催しました。この時点で、植物としては、ヒメガマ、オニビシ、ミ ソハギ、タチモ、ホタルイ、動物としては、先のトンボ、ヤゴのほか、メダ カ、カワバタモロコ、ヒメタニシ、サカマキガイ、モノアラガイなどが観察さ れました。この中には希少種も含まれます。導入した記録はありませんが、最 近体長さ10センチほどのテナガエビが観察されました。スジエビ、ニホンア カガエル、イチョウウキゴケなどは、残念ながら定着しなかったようです。
兵庫県は、2009年に「生物多様性ひょうご戦略」を策定して、生物多様性 の保全や「地域性豊かな自然と文化を守り育てる社会」を目指した取組を進め てゆくということです。小規模ですが、発達科学部のビオトープが、市民の皆 さまと、神戸大学学生が、地域の生物に親しむ場として、また人と人とをつな ぐ場として、役立つことを願っています。
このビオトープは、植物生態学が専門の武田義明教授 ( 人間発達環境学研究 科 ) を中心として管理が進められていますが、今後学生の参加も促進し、自然 の認識や人と自然の関わり方について、身近な場で体験的に学んでゆく形にし てゆきたいと考えています。
環境に関する教育研究とトピックス
トピックス
神戸大学環境サークル「エコロ」について
発達科学部 人間環境学科 3年生 山田 直樹
エコロとは?
神戸大学のキャンパスを中心に活動し ている環境サークルです。日常で実践 できるエコライフから他の環境団体、
行政、企業との協力活動、世界へと視野を広げた勉強会まで環境と名のつく事 象に幅広く目を向け、考え、実践しています。
これまでの主な活動
灘区桜まつり
灘区役所と連携して、祭りのご みの分別指導及び環境啓発活動を 行っています。今年は恒例のフ リーマーケットに加え、マイ箸促 進のためにマイ箸持参者に使用済 み天ぷら油からつくったエコキャ ンドルをプレゼントしました。マ イ箸をPRしただけの昨年より持参 者数が増えたので、その効果を実 感しています。
ビオトープ
六甲祭
六甲祭実行委員会の方々と協力して環境負荷を低減した学園祭づくりを 行っています。今年度は以下の3点を中心に進めています。
1. エコレシピによる模擬店出店
ごみが少ない、調理が簡単など環境に配慮したメニューで模擬店を 出店します。
2. 間伐材割り箸の購入斡旋
模擬店に間伐材割り箸の使用を奨め、購入を斡旋しています。間伐 材は、衰退する日本の林業に歯止めをかけます。
3. エコ店舗10選による環境保護への働きかけ
弊サークルが考案したエコリストに基づいて、全模擬店の中から最 も環境に配慮した上位10店舗に宣伝や地割優先権の特典を与え、環 境保護への動機を与えました。
これからの展望
机上で学ぶ知識はもちろん、実際の汚染地域や最先端のリサイクル施設などを 訪れ、肌で実感できるような知識も得たいと考えています。そうして一人一人 の意識をさらに高め、自ら情報を発信して他を感化できるような存在にしたい と考えています。
神戸大学の環境パフォーマンス
環境マネジメント
環境マネジメントの考え方
神戸大学は、環境憲章を制定し、基本理念、基本方針を掲げています。 その基本方針の一つに「率先垂範としての環境保全活動の推進」を掲げ、こ れを進める環境マネジメントの考え方として、具体的に次の項目に関して積極 的に取り組みます。
1. 温室効果ガスその他の環境負荷の低減
「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき政府が定めた京都議 定書目標達成計画や政府の実行計画、環境省実施計画を積極的に実行 することや汚染物質の排出を制限する各種環境法規を遵守することは もとより、その他の実施可能な活動を通じ、大学におけるエネルギー 消費の使用に伴って発生する二酸化炭素、その他の汚染物質の負荷量 を削減していきます。
2. 3Rの取組の推進
「循環型社会形成推進基本法」の趣旨にのっとり、物品の使用を合理 化するなど、リデュース、リユース、リサイクル ( 3R ) を進め、資源 の消費量を減らすと同時に廃棄物を積極的に削減していきます。
3. グリーン調達の推進
物品やサービスの調達については、「国等による環境物品等の調達の 推進等に関する法律」の趣旨に基づき、環境負荷の少ない物品等を積 極的に選択し、グリーン調達を進めます。
4. 環境に配慮した契約の推進
物品・役務等の契約については、「国等における温室効果ガス等の排 出の削減に配慮した契約の推進に関する法律」の趣旨に基づき、価格 等を含め総合的にみて環境性能を有する物品・役務等を供給する者を 契約相手とすることとします。
5. 環境情報の開示
環境マネジメントシステム及び環境パフォーマンスに関する情報を分 かりやすく取りまとめ、開示します。
神戸大学の環境パフォーマンス
省エネルギー・温暖化防止
1. 目標
神戸大学は、延床面積当たりのCO2排出量を年1%削減することを目標とし ています。
2. 電気使用量
前年度比0.8%増加H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
平成20年度の電気使用量は、前年度より全体で533千 kWh ( 0.8% ) 増加 しました。
3. ガス使用量
前年度比0.6%減少H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
平成20年度のガス使用量は、前年度より全体で23千 m³ ( 0.6% ) 減少しま した。
4. 重油使用量
前年度比47.2%増加H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
平成20年度の重油使用量は、前年度より全体で206 kl ( 47.2% ) 増加しま した。
5. 温室効果ガス排出量
前年度比3.7%増加、延床面積当たりで2.9%増加H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
平成20年度のCO2排出量は、前年度より全体で1,336t-CO2(3.7%)増加し ました。
延床面積当たりでは、前年度より全体で2.36t-CO2/千m²(2.9%)増加しま した。
神戸大学のエネルギー使用量は増加傾向になっておりますが、CO2排出量 の変動要素においては、購入電力のCO2換算係数(公表値)が大きく影響し ています。(六甲地区では減少し、それ以外の地区では増加)
また、楠地区の暖房用ボイラーに使用している重油をCO2排出量の少ない 都市ガスに変更する計画を立てています。
地区別職員・学生数 ( 平成20年度 ) 六甲台1
キャンパス キャンパス六甲台2 キャンパス鶴甲1 キャンパス鶴甲2 地区楠 深江地区 名谷地区 合計 教職員(人) 296 936 96 128 866 114 77 2,513
学部学生(人) 3,566 4,480 665 1,241 602 909 691 12,154
大学院生(人) 1,261 2,113 153 366 647 164 84 4,788
合 計 5,123 7,529 914 1,735 2,115 1,187 852 19,455
地区別面積表 ( 平成20年度 )
六甲台1
キャンパス キャンパス六甲台2
鶴甲1 キャンパ
ス
鶴甲2 キャンパ
ス
楠
地区 深江地区 名谷地区 合計 建物延床
面積
(m²) 56,190 136,908 42,604 24,345 127,055 41,604 17,547 446,253 敷地面積
(m²) 105,588 214,248 68,347 45,863 51,063 94,547 33,330 612,986
神戸大学の環境パフォーマンス
省資源・リサイクル
1. 市水・雑用水
市水
前年度比3.6%減少H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
年間の使用量は、平成18年をピークに減少傾向となっており、平成20年度 の市水の使用量は、前年度より全体で14,984m³ ( 3.6% ) 減少しました。
主な要因として、校舎改修時に自動水栓付きの洗面器や節水型の便器を採用 したことなどが考えられます。
また、六甲台地区では、水資源の保護のため雑用水を利用しています。
雑用水
前年度比0.9%減少六甲台地区では、六甲山の河川水をトイレの洗浄水や実験用水等に利用して 省資源化を図っています。
平成20年度の雑用水の使用量は、910m³ ( 0.9% ) 減少しました。 校舎改修時に節水型の便器を採用し節水に努めています。
2. 一般廃棄物
ど前年度よりも若干増加したものがありますが、不燃ごみ、粗大ゴミの廃棄量 が大きく減少しています。また、OA紙は、総量 ( 発生量 ) は増加しています が、資源化量が増加し、廃棄量は減少しています。
上図には、平成18年度から20年度までの一般廃棄物等の総排出量を示して います。平成20年度の総排出量 ( 資源量と再資源量を合わせた量 ) は平成19 年度と比較して、10%程度減少しています。また、資源化率は18.5%とな り、昨年度と比較すると1%程度資源化率が向上しています。
学内では、ゴミ集積場所への搬入の回数を少なくしたり、監視委員によりゴ ミ廃棄の状態のチェックを行うなどして、各部局で一般廃棄物削減のための 様々な努力が行われています。各部局でのいろいろな努力が、本結果に反映さ れていると思います。
3. 事務用紙
前年度比5.0%減少H18年度からH20年度までの使用量の推移を示しました。
事務用紙の使用量は、前年度より11.30t ( 5.0% ) 減少しました。 主な要因は、会議や講義等でのペーパレス化、両面コピー及び使用済みコ ピー用紙の裏側使用の普及が図られたことが考えられます。
○ pH 計 15ヶ所 ( 平成20年度末現在 )
○ 採水箇所 24ヶ所 ( うち自動採水器より採水13ヶ 所 )
○ 中和・曝気槽 6ヶ所
pHモニタリングシステム 中和・曝気槽
原子吸光光度計 蛍光X線分析装置
神戸大学の環境パフォーマンス
有害物質の管理及び対応
実験排水・土壌検査について
神戸大学が環境に与える負荷の一つに実験室から排出される実験廃液があり ます。
公共下水道に流すことのできる水質の基準は「排除基準」と呼ばれ、下水道 法及び神戸市下水道条例により定められています。
本学では定められた排除基準を遵守するため、排水経路中に自動採水器を設 置して採水し含有化学物質量の検査を毎月実施しています。最終的には揮発性 有害物質を取り除く除外施設を経て、公共の下水道に排出しています。また排 水経路中に pH 計を設置し、学内 LAN で結び常時監視できる pH モニタリン グシステムを導入しております。
また、土壌汚染対策として学内の土壌中に含まれる有害物質の検査も蛍光X 線装置、原子吸光光度計などにより、自主的に実施しております。これらの検 査のための分析機器の充実をセンターでは現在進めております。
神戸大学専用廃液タンク 平成16∼20年度の廃液処理実績
神戸大学の環境パフォーマンス
有害物質の管理及び対応
PRTR への対応
PRTR とは Pollutant Release and Transfer Register ( 化学物質排出移 動量届出制度 ) の略で、有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生 源から、どれくらい環境に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の 外に運び出されたかというデータを把握・集計し、公表するために制度化され ました。
PRTR では報告対象となる化学物質の年間使用量が1トンを超えると行政機 関への報告が義務となりますが、平成20年度においても昨年同様1トンを超 える使用量の指定化学物質はありませんでした。
神戸大学における廃液処理
環境管理センターでは全学の実験用薬品等の廃液を一括して回収し、産業廃 棄物として処分を外注しています。廃液回収は 図に示した専用廃液タンクに て行い、1本づつに番号をつけ、廃液処理が確実にできる体制を取っていま す。またネットを通じて、専用電子ファイルにて廃液処理申し込みができるよ うになっており、非常に申し込み手続き簡素化されています。また、廃液排出 時のマニフェストの発行およびマニフェストの管理も電子化されて、事務的な 手続きも簡素化するとともに処理の過程の管理を容易になっています。 ( 電子 マニフェストについては、神戸大学環境報告書2008にて掲載 )
廃液処理は、平成16年度17部局でしたが、平成17年度には19部局に、平 成19年度には20部局に達しています。総廃液処理量は図に示すように、平成 19年度までは2万リットルのオーダでしたが、平成20年度は3万1千リットル を超えています。処理量は増加していますが、適切にかつスムーズに廃液処理 ができるように努力していく所存です。
感染性廃棄物専用容器
( ペールボックス20L ) 感染性廃棄物専用容器( 段ボール容器45L ) 感染性廃棄物専用保管庫
神戸大学の環境パフォーマンス
有害物質の管理及び対応
医療廃棄物
楠地区の医学部と附属病院では、使用済みの注射針、血液や体液の付着した ガーゼ等感染症を発生させる恐れのある特殊なゴミが発生します。
これらのゴミは、「廃棄物処理及び清掃に関する法律」により特別管理産業 廃棄物の感染性産業廃棄物という項目に分類され、その管理及び処理方法につ いては厳重に行うことが規定されています。
平成20年度に附属病院等で発生した医療廃棄物は、次のとおり処理しまし た。
医療従事者が所定の容器に収納
専用の保管庫に集積
収集運搬 ( 株 ) イノウエ
中間処理 ( 焼却 ) 神戸環境クリェート ( 株 )
最終処分 ( 埋め立て ) 大東環境 ( 株 )
20年度廃棄量
容器種別 個数 容量 ( L ) 重量 ( kg ) 備考 ペールボックス ( 20L ) 5,042 100,840 30,252
段ボール ( 45L ) 51,952 2,337,840 519,520
計 2,438,680 549,772 前年度より17.9%増加
神戸大学の環境パフォーマンス
有害物質の管理及び対応
PCB 廃棄物への対応
神戸大学では、各部局の電気室等に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関す る特別措置法」に基づき下表のとおり適正に保管しています。また、保管状況の点検を 行い、届出書を神戸市に毎年提出しています。
PCB 廃棄物の処分は、日本環境安全事業 ( 株 ) 大阪事業所に処理を委託する計画で あり、PCB 廃棄物処理の早期登録を平成18年3月27日に完了し、平成21年秋頃の予定 です。
PCB 廃棄物数量一覧 ( 平成21年3月末時点 )
部局名 保管場所
PCB 廃棄物の種類別数量 ( 台・個 )
変圧器 油入り遮断器 コンデンサ進相用 リアクトル放電用 照明用安定器 ドラム缶保管油 ウエス 計
本部
本部管理棟
1階電気室 5 17 22
特高受電所 8 4 2 14
PCB 廃棄物
保管倉庫 1 2 1 10,589 1 1 10,595
工学部 機械工学科棟1階電気室 5 5
医学部 5 5
海事科学部 877 1 878
計 18 1 28 3 11,466 2 1 11,519
アスベストへの対応
本学における建築物のアスベスト ( アモサイト、クリソタイル ) の使用個所につ いては、平成18年度中に全て除去、囲込みの対策を終えました。
除去した箇所については、飛散の恐れの有る部屋は、ありません。
囲込みを行った箇所については年1回、濃度測定を実施し基準値以下です。 また、新に追加となったアスベスト ( トレモライト、アンソフィライト、アクチ ノライト ) の調査を行ったところ基準値以下でした。
神戸大学の環境パフォーマンス
グリーン購入・調達の状況
平成13年4月から「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律 ( グ リーン購入法 ) 」が施行されました。この法律は、国等による環境物品等の調達 の推進、情報の提供その他環境物品等への需要転換を促進するために必要な事項 を定め、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築を図り、もって現 在及び将来の国民の健康と文化的な生活の確保に寄与することを目的に成立し、 国等の機関が率先して環境に優しい物品などを積極的に購入していくことを定め たものです。
また、この法律に基づき神戸大学では毎年度、環境物品等の調達に関する方針 を作成し、この方針に基づいた物品等の調達を行い、その実績を公表し環境省及 び文部科学省に報告しています。
目標達成状況等
神戸大学では17分野179品目について、調達実績を調査しそのうち主な9分野 についての調達実績を下表に示しています。
調達目標は、100%としていましたが、製紙メーカーによる古紙偽装問題を受 け、古紙を配合する紙類・文房具類等について、極力古紙パルプ配合率の高い製 品、又はバージンパルプ ( 森林認証された木材から生産されたもの、間伐材から 生産されたもの、植林木から生産されたもの ) を配合した製品の基準を満足でき る規格品が入手できなかったことにより目標を達成できませんでした。
平成20年度グリーン購入・調達の実績状況
分野 品目 総調達量 特定調達物品調達量 特定調達品目調達率
紙類
コピー用紙等 197,219kg 197,219 kg 100% ティッシュペーパー 550kg 441kg 80 % その他 52,611 kg 37,077 kg 70 %
文具類
ボールペン 5,241本 5,241 本 100% 封筒( 紙製 ) 473,099枚 402,136枚 85 % その他 175,096個 163,082個 93 % オフィス家具類 いす、机等 3,164脚 3,164 脚 100% OA機器 コピー機、プリンタ等 3,385台 3,385 台 100% 照明 蛍光管 11,538 本 11,538 本 100% インテリア類 カーテン 237枚 237枚 100%
作業手袋 3,136組 3,136 組 100%
他繊維製品 ブルーシート 46枚 46 枚 100%
役務 印刷 146件 79 件 54 %
平均 91.0 %
省エネポスター 電気室内の自動電力測定装置
神戸大学の環境パフォーマンス
各部局及び関係組織の取組
工学研究科省エネ推進WGの活動
工学研究科省エネ推進WG委員長 ( 工学研究科 教授 ) 賀谷 信幸
工学研究科では、平成18年度から省エネを目指して、ワーキング・グルー プを組織し、省エネのための活動を行っている。本ワーキング・グループの最 初の省エネ目標を、電気量で2%の削減とした。以下に示すポスターや、電気 のスイッチや水道にステッカーを張り、省エネを推進している。いままでの主 な活動として、
1. 省エネのための巡視
衛生管理の巡視と共に、省エネ・ワークング・グループからも省エネ のための巡視を行っている。巡視項目は、空調の温度設定の確認、フィ ルターの汚れ具合の調査、作業位置における温度測定や、換気 ( 熱交換 ) の確認である。作業位置での温度が適正になるように空調の温度設定 を行うのは、部屋によっては西日などの条件で,空調の温度設定が異な るためである。温度設定に問題が起きるのは、やはり卒論・修論シーズ ンで学生が泊まり込みとなる時期である。
2. 省エネ対策
省エネ対策として、エアコンのフィルターの掃除の徹底、特に、夏場 と冬場を迎える時に研究科全体で掃除を行っている。工学研究科とし て、網戸の増設、教室のエアコンの遠隔操作や照明にタイマーを設置す る事を決め、無人の教室で無駄にエアコンや照明が使われないための対 策である。
3. 電気量の自動測定 ( 課金 )
省エネ対策としてもっとも重要な事は、工学研究科全員の省エネに対 する認識である。一人一人が省エネのために無駄なエネルギーを使わな いようにしなければなりません。そこで、写真にあるような自動電力測 定装置を設置し、専攻ごとに課金することとした。省エネをした分だけ 研究費が増える制度である。今までは、工学研究科の改装工事のためこ の制度は実施されなかったが、改装工事が完了した今年度から実施する 予定である。
以上のような取組みにより、少しでも省エネにつながる事を期待している。
分煙化計画ポスター
レジ袋削減の活動 カップ麺の残滓処理 ごみジャパンの環境活動への協力
神戸大学の環境パフォーマンス
各部局及び関係組織の取組
神戸大学生協の環境活動の概要
神戸大学生活協同組合
神戸大学生協は、神戸大学内で各種の事業活動を行っています。これらの事業活 動に伴う環境負荷を削減するため、必要な環境対策活動を行っています。また、生 協学生委員会でもキャンパスの環境改善のための活動を行っています。
1. ゴミの分別回収と再資源化
現在、学内約80カ所に分別ゴミ箱 ( 空き缶・ペットボトル・その他燃える ゴミ ) を設置して資源ゴミの回収を行い、再生業者に引き渡しています。 平成20年度の缶・ペットボトルの回収量は下表の通りです。
平成19年度 平成20年度 空き缶回収量 8,260 kg 7,290 kg
回収本数 ( 推定 ) 330,400 本 291,600 本
ペットボトル回収量 19,200 kg 14,580 kg
回収本数 ( 推定 ) 600,000 本 455,625 本
合計回収量 27,460 kg 21,870 kg
2. 国際文化学部キャンパス内の喫煙場所についてのアンケート活動
国際文化学部キャンパスは、1年生の多いキャンパ スですが、その割に喫煙場所の灰皿が多く、受動 喫煙を心配する学生から設置場所の是正を求める 声が寄せられていました。このため、生協学生委 員会では、キャンパスの声を聞こうと、学生、職 員合わせて310名の方からアンケートを取り、そ の結果をもとに改善案を作成しました。この改善 案は、昨年10月に学務部に提出し、その後の喫煙 場所の適切な配置変更に生かされました。
3. その他従来より継続している主な活動
( 購買部 )
廃油再資源化 厨房での節電、節水活動 排水対策---石鹸洗剤の使用とグリーストラップの改善
以上
神戸大学工学部店 神戸大学鶴甲第一キャンパス店
神戸大学の環境パフォーマンス
各部局及び関係組織の取組
セブンイレブン神戸大学店の環境活動の概要
環境の取り組み
セブンイレブンでは、神戸大学内に工学部店、鶴甲第一キャンパス店 各2店舗の 事業活動を行っております。
これらの事業活動を行うに当たり資源の有効活用再資源化、省エネルギー、廃棄 物の削減、ロス削減環境汚染の予防に努め企業の責任を果して参ります。
1. 事業活動内でのロス削減に努力し、節電節水をはじめとする省エネルギー型 の店舗運営を行う。
2. 商品の包装やサービスの提供方法を見直し、省資源に努める。 3. 廃棄物の減量化を推進するとともに、再生品資材の使用に努める。 4. 環境への取り組みが年毎に改善されるよう、自主的に取り組む。
「店舗建築・設備」の環境配慮
設備機器の省エネ対策を推進
お客様の買い物のしやすさや従業員の使いやすさを 確保しながら、省エネ型の店内設備を導入し、CO2排 出量の削減に取り組んでいます。
・セラミックタイル導入 ・断熱パネルの導入
・ゾーンごとに照度を天候時間帯に 合わせて調光
・冷凍,冷蔵設備
( 陳列ケース別に最適な温度制御 )
ライトダウンキャンペーン実施
環境省が地球温暖化防止対策の一環として実施している 「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」に賛同し「ライトダウ ン」 ( 一斉消灯 ) を実施致しました。 日没から21時までの数時間 にわたって、店舗の店頭看板とサインポールを一斉消灯致しまし た。
「エコ物流」による廃棄物処理
神戸大学内の2店舗について昨年度 ( 平成20年度 ) の廃棄物排出量は、下記の通 りとなっています。「不燃物」「段ボール・古紙」は、2店舗合計で、12,349kgリ サイクルされました。
廃棄物排出量 ( 平成20年度 ) 単位:kg
店名 可燃物 不燃物 段ボール・古紙 神戸大学工学部 16,257 1,764 7,450 神戸大学鶴甲第一キャンパス 5,957 495 2,640
※神戸大学鶴甲第1キャンパス店=平成20年5月28日開店
神戸大学工学部店については、平成19年7月より店内調理 ( 揚げ物 ) の取り扱い を開始。
神戸大学鶴甲第1キャンパス店については、平成20年11月より取り扱いを開始して います。
廃油回収量 ( 平成20年度 ) 単位:kg
店名 回収量 Kg換算
神戸大学工学部 125缶 1,625
神戸大学鶴甲第一キャンパス 28缶 364
( 対象期間08年4月∼09年3月 )
レジ袋の薄肉化と使用量の削減
「レジ袋削減キャンペーン」を実施、少量の商品をお買いあげ のさいには声かけさせていただき学生さん,職員さんのご理解とご 協力のもと、レジ袋の使用量削減に取り組んでいます。
年2回セブンイレブンデーの実施
「一人ひとりが身近なことから環境保全活動に取り組む 」 という考えのもと年2回、神戸大学内を従業員が清掃実施。 日頃目が 行き届いていない箇所を重点的に清掃実施致してお ります。
掲載ページの一部 ( 排水・廃液・廃棄物の取扱 )
掲載ページの一部 ( 省エネルギー推進 )
環境管理センターの活動
環境管理ガイドブック
本学の全構成員を対象とし、実験排水・廃液の適切な取り扱いおよび処理方法、 ゴミの適切な分別、省エネルギーの推進のための具体的な指針 ( 冷暖房設定温度、 こまめな照明器具の消灯等 ) などに関して記載した小冊子を配布し、環境保全への 啓発活動を行っています。本年度は 社会、地球環境への神戸大学の取組につい て、広く知っていただくため、平成18年9月に制定された「神戸大学環境憲章」を 掲載いたしました。
ガイドブック1ページ目 神戸大学環境憲章
平成20年度第1回講演会 香坂玲先生 「生物多様性条約の現状と課題−農業と 森林分野での経済的議論を中心に−」の 講演写真
平成20年度第2回講演会 梅津憲治先生 「農薬と食と環境 −安全と信頼−」の講 演写真
環境管理センターの活動
環境に関する講演会
環境管理センターでは、平成16年度の発足以来毎年、学内の学生、教職員 のみならず学外の一般の方も対象とした環境に関する講演会を学外から講師を 招いて実施し、環境問題に関する啓発活動を行っています。
平成20年度においても、一般の方にも多数参加していただくため、大学の ホームページに掲載すると共に区役所等に案内を置かせてもらった他に神戸大 学の近辺の方には新聞の差し込み広告でお知らせするなど広報に努めました。
平成20年度は第1回目として、平成20年9月24日 ( 火 ) 15:00から本学 経済経営研究所と共催で本学経営学研究科にて名古屋市立大学准教授の香坂玲 先生をお招きし「生物多様性条約の現状と課題−農業と森林分野での経済的議 論を中心に−」をテーマに生物多様性条約の概略と社会・経済に関わる側面に ついてのお話をしていただき22名の方の参加がありました。
続いて第2回目として、平成20年11月11日 ( 火 ) 15:00から本学瀧川記 念学術交流会館にて東京農業大学客員教授、大塚化学ホールディングス株式会 社専務取締役の梅津憲治先生をお招きし、「農薬と食と環境−安全と信頼−」 をテーマに農薬が有する多面的な側面を人の健康との関わりに焦点をあてて、 お話をしていただき92名の方の参加がありました。
平成21年度においても環境に関する講演会を実施しますが、より一層多数 の方の参加がいただけるように努力したいと思います。
環境管理センターの活動
神戸大学での環境に関する出張講義
研究者各自により適切な排水処理を行うことが必要です。そのために、環境 管理センターでは、自然科学系学部学生を中心に、実験廃液・排水に関する環 境教育を行っています。平成20年度では、理学部、工学部、農学部、海事科 学部、医学部保健学科、大学教育推進機構において計16件、述べ受講者数 約800人の学生に対して、授業や実験実習の一環として廃液・排水処理、廃棄 物(ゴミ)処理に関しての環境教育を行っております。神戸市および神戸大学 での排水処理のしくみ、実験廃液の廃棄方法、実験器具の洗浄方法についてセ ンターで製作した「環境管理ガイドブック」、「ラジオドラマ」なども使っ て、わかりやすい環境教育を行っております。また ゴミの廃棄問題、エネル ギー節約への呼びかけも行っています。「環境管理ガイドブック」、「ラジオ ドラマ」などの内容は環境管理センターのホームページ (
http://www.research.kobe-u.ac.jp/cema/ ) にて閲覧、ダウンロードでき るようになっております。
さらに、環境管理センターの「環境教育研究活動支援部門」が中心となっ て、大学教育推進機構の総合科目として、「環境学入門」を平成21年度後期 から開講する予定です。本授業は、オムニバス形式で、毎週さまざまな学部、 分野の先生方に、多様な角度から環境に関して講義をしていただく予定です。 この授業により、学生が広い視野をもって、環境について深く考えてもらえら るようになることを期待しております。
環境に関する出張講義の様子